改革1-4 コンコルド効果(サンクコスト、埋没費用)

 最近よく事例として挙げられるのが、シャープの液晶問題です。

分かっていてもやめられないのがこれですね。

 

2007年度決算で、3兆円を超す過去最高となる売り上げと1千億円を超す純利益を上げたシャープは、その1年後の決算で上場以来初めての赤字を出し、現在一兆円を超える負債を抱えています。

 

シャープのジェットコースター的な急降下は「人災」としか思えないというコメントもあるぐらいです。

リーダーシップの研究をしているシドニー・フィンケルは、ビジネス上の大きな失敗はほとんど例外なく、組織で影響力のある個人・トップの人間の判断ミスから発生していると結論付けています。

 

多額の費用をかけて開発した新商品が全く売れなくて、社内から販売中止を求める声が挙がったとしても、それまでにかけたお金にとらわれて販売中止に踏み切れない。

こういった事例はいくらでも出てくると思いますが、ではどうすればこういったバイアスに囚われず、経営を進めて行くことができるのでしょうか?

 

サンクコストを排除する秘訣としては、

1.状況判断(バイアスの排除)

2.残り時間の見極め

3.最善の解決策の模索

4.実践

という流れになります。

 

論理的に状況を判断し、残された時間を加味し、最善の解決策を模索し、実行することで被害を最小限に食い止めるしかないということになります。

 

ダム建設などの公共事業にもサンクコストは多く見られます。

経営学では埋没費用は意思決定の判断基準にしてはいけないというのは常識になっています。

それでもやはり「もったいない」と思うのが人間の常ではあります。

それを排除することが社内的に不可能であれば、外部の判断を仰ぐのも優れた経営者の手法であることに間違いありません。