改革1-5 自己奉仕バイアス

 

 自己奉仕バイアスは、ビジネスの世界では非常に顕著に現れるバイアスであると言えます。

 

例えば、売上という結果を出した営業マンがいるとします。

「自分は、戦略的に考え行動したおかげでこれだけの結果が出せた」と考えているとします。

ただ、その結果を出すために他者の協力がなければ成立しなかったしても、自尊心を保つため、自信をここちよくするような原因の説明を作成しようとします。

 

優秀な営業マンとは、この自己奉仕バイアスに掛かっていない人と言えるかもしれません。何故結果が残せたのか論理的に考え、自分一人の努力のせいではなく、他者の協力があったからと考えている場合がほとんどです。また、成功行動の積み重ねが結果を出せた要因であるということを、本能的に感じています。ですから、謙虚な気持ちでいられるのです。

 

逆に、そうではない営業マンの場合、売上が上がらない原因は外的要因に帰する場合がほとんどだと考えます。

自身の行動を顧みず、論理的に原因を追及することもなく他責的な考え方になってしまいます。

 

売り上げが上がった場合は、殊更自分の結果を強調し、上がらない場合は外的要因のせいにするわけです。

 

「人を動かす人」になるために知っておくべきこと という本の中に下のような詩があります。

(ジョン・C・マクスウェル著、三笠書房)

 

人が時間を掛けるのは、要領が悪いから

自分が時間を掛けるのは、丹念にやっているから

 

人がやらないのは、怠慢だから

自分がやらないのは、忙しいから

 

言われていないことを人がやるのは、でしゃばりだから

言われていないことを自分がやるのは、積極的だから

 

人がルールを守らないのは、恥知らずだから

自分がルールを守らないのは、個性的だから

 

人が上司に受けがいいのは、おべっか使いだから

自分が上司に受けがいいのは、協力的だから

 

人が出世したのは、運が良かったから

自分が出世したのは、頑張ったから

 

 経営者が本当に注意しなければならないのは、真の要因がどこにあるかをきちんと把握することです。

成功した真の要因

失敗した真の要因

単に、成功したから喜ぶ、失敗したから叱る、では現在の経営は成り立ちません。

 

目標未達の原因を戦略ではなくマネージャー個人にその原因を求めたり、部下が顧客やパートナー企業、同僚といった自分以外のせいにするのは普通の事です。

自己奉仕バイアスは根源的なバイアスですので、簡単に除去できるとは考えないほうがいいでしょう。

こういった強固なバイアスは、第三者の目で判断し外的な力で取り除かねばなりません。

そうでなければ、優秀な営業マンを育てることはできませんし、優秀なマネージャーも育つことはないでしょう。

 


 

 自己奉仕バイアスは、ビジネスの世界では非常に顕著に現れるバイアスであると言えます。

 

例えば、売上という結果を出した営業マンがいるとします。

「自分は、戦略的に考え行動したおかげでこれだけの結果が出せた」と考えているとします。

ただ、その結果を出すために他者の協力がなければ成立しなかったしても、自尊心を保つため、自信をここちよくするような原因の説明を作成しようとします。

 

優秀な営業マンとは、この自己奉仕バイアスに掛かっていない人と言えるかもしれません。何故結果が残せたのか論理的に考え、自分一人の努力のせいではなく、他者の協力があったからと考えている場合がほとんどです。また、成功行動の積み重ねが結果を出せた要因であるということを、本能的に感じています。ですから、謙虚な気持ちでいられるのです。

 

逆に、そうではない営業マンの場合、売上が上がらない原因は外的要因に帰する場合がほとんどだと考えます。

自身の行動を顧みず、論理的に原因を追及することもなく他責的な考え方になってしまいます。

 

売り上げが上がった場合は、殊更自分の結果を強調し、上がらない場合は外的要因のせいにするわけです。

 

「人を動かす人」になるために知っておくべきこと という本の中に下のような詩があります。

(ジョン・C・マクスウェル著、三笠書房)

 

人が時間を掛けるのは、要領が悪いから

自分が時間を掛けるのは、丹念にやっているから

 

人がやらないのは、怠慢だから

自分がやらないのは、忙しいから

 

言われていないことを人がやるのは、でしゃばりだから

言われていないことを自分がやるのは、積極的だから

 

人がルールを守らないのは、恥知らずだから

自分がルールを守らないのは、個性的だから

 

人が上司に受けがいいのは、おべっか使いだから

自分が上司に受けがいいのは、協力的だから

 

人が出世したのは、運が良かったから

自分が出世したのは、頑張ったから

 

 経営者が本当に注意しなければならないのは、真の要因がどこにあるかをきちんと把握することです。

成功した真の要因

失敗した真の要因

単に、成功したから喜ぶ、失敗したから叱る、では現在の経営は成り立ちません。

 

目標未達の原因を戦略ではなくマネージャー個人にその原因を求めたり、部下が顧客やパートナー企業、同僚といった自分以外のせいにするのは普通の事です。

自己奉仕バイアスは根源的なバイアスですので、簡単に除去できるとは考えないほうがいいでしょう。

こういった強固なバイアスは、第三者の目で判断し外的な力で取り除かねばなりません。

そうでなければ、優秀な営業マンを育てることはできませんし、優秀なマネージャーも育つことはないでしょう。