改革1-7 確証バイアス

 

 確証バイアスとは、自論を展開する際に、自説に有利な、自説を裏付ける情報に過剰な信頼を寄せたり、これに反するデータを軽んじようとする傾向の事です。

 

液晶テレビで一時期3Dテレビが発売されていました。

私も裸眼立体視の研究をしていたので注目していましたが、当初から専用の眼鏡を装着して見なければならない3Dテレビは、売れないだろうと考えていました。

 

 自分の経験から、立体視自体見る人によって合う合わないがあると言うことを知っていたのもありますが、特殊な装着具を必要とするテレビが売れるわけないと思っていました。

 

結果はご存知の通りですが、大手テレビメーカーがちゃちなマーケティングをするはずはありません。

それなりに予算を組んでリサーチもした上で開発したはずですが、ここで確証バイアスが働いた可能性があります。

 

自分たちが立てた仮説が正しいと思い込み、リサーチ上で上がってくる否定的なデータに目をつぶったのではないかと考えられます。

サンクコスト的な部分もあったのでしょうが、確証バイアスによって否定的なリサーチデータを軽んじ、自分たちの仮説(立体視テレビは売れる)を重んじたために、無駄な開発費を掛けて売れないテレビを作り、無駄な費用を掛けてプロモーションしたということです。

 

何度も言うようですが、経営者は常に自分に(組織に)バイアスが掛かっていないかを検証し、ニュートラルな状態でいるように心がけねばなりません。

 

これは、非常に難しいことです。

そのために、信頼できる外部の目を持つことです。

 

なぜ、外部なのか?

 

内部には、ありとあらゆるバイアスが蔓延しているはずです。

経営者自身がバイアスを組織に掛けている場合もたくさんあります。

 

冷静に状況を判断し、信頼できる外部の目からの情報を加味した上で経営判断を下さなければ、現代の環境変化が激しいビジネスシーンでは通用しないと言わざるを得ません。