日本で最強の組織とは

 

 日本で一番強い組織とはどこだと思いますか?

企業経営者なら理想とする組織像があると思いますが、私が最強の組織だと思うのは、自衛隊です。

 

東北沖太平洋地震の際の自衛隊の活躍は、未だ記憶に新しいと思いますが、何故彼らは有事の際に際立った行動が取れるのでしょうか?

 

理由の一つに、『覚悟』の問題があります。

自衛隊に入隊し制服を着ると同時に、彼らはいざとなった時に自分の身を投げ捨ててでも国民の命、財産を守るという『覚悟』を求められます。

 

その『覚悟』が彼らに有事の際に際立った行動を取らせるのです。

 

SDメソッドとは

 

 SDメソッドとは、あまり聞きなれない言葉だと思います。

私は、2年の時に大学を辞めてから営業の世界に入りました。

 

私の提唱するSDメソッドのSDとは、Self-Defenseの略です。

Self-Defenseとは、自衛という意味です。

 

私が入った大学は、防衛大学校と言います。

National Defense Academy of Japan)

ご存知の方もいると思います。最近では、ドラマにも出てきました。

 

防衛大というと、よっぽど文武両道などと勘違いされますが、それほど成績が良かったわけではありません。

防衛大は自衛隊でリーダーとなる人間を養成する大学です。

 

私は中学でテニス部のキャプテンを、高校時代は応援団の団長をしていました。

そういう背景が強みになったようです。(キャプテンも団長も人望があってなったわけではないのですが)

恐らく試験成績的には相当下の方だったはずです。

 

防衛大学校は、4年制の大学の授業に合わせて、自衛隊の幹部としての勉強・訓練も行います。

良く聞かれるのが、何故辞めたの?です。

普通は、ファイターパイロット(戦闘機乗り)に憧れて防大に入ったけど、視力を悪くしてパイロットになれなくなり、2年の時に辞めましたと答えています。

(何かかっこよく聞こえるような気がするだけです。とてもパイロットになれるような成績ではなかったと思います。部活のスパーリングで視力を落としたのは事実ですが。)

 

ちなみに防衛大は2年に進学するときに、陸海空に分けられます。

自分の希望通りになる確率は半々程度だと言われていますが、私は運良く航空要員になれました。

 

辞めるに際して本当はもっと複雑な問題があったのですが、それは置いておいて、こと組織を作るための教育方法に関しては、最高の教育方法を実践しているのが自衛隊だと思っています。

 

と言うよりも、各国に軍隊があるわけですが、軍隊の教育には国家レベルで費用が投じられるわけです。

国を守るための教育をするわけですから、最高の教育でなければならないのは自明の理ですね。

また教育方法も常に改良され、最高の教育方法が求められます。

 

自衛隊は、入隊と同時に徹底的に皆が同じ行動を取れるように訓練されます。

服装、装備、身だしなみ、ベッドメイキング、歩行、整列、あらゆる行動をです。

 

何故でしょう?

 

それは、命が掛かっているからです。

例えば、装備品の収納が皆バラバラだったとしたら、いざという時に探す時間が掛かります。

 

銃の分解・組立てにも、全く同じ手順が要求されます。

それは、数百、数千、数万という回数だけ銃を分解・組立てし、最良の方法を求めた結果が、その手順だからです。(成功行動のための手順)

 

私は、営業・経営という世界も同じではないかと思っています。

(経営者にとってみれば、ある意味命がけです)

結果を出すために積み上げられていく小さな行動は、すべて成功行動でなければならず、きちんと定義されていなければならないということです。

 

結果を残せる営業は、小さな成功行動の積み重ねができる人であり、結果の出せない営業は、成功行動と同時にやらなくても良い行動やってはならない行動をするからそうなるのです。

 

だからと言って、軍隊方式で厳しい訓練をしようというのではありません。

営業という業務に必要な成功行動を洗い出し、それを徹底して積み重ねていくことで、真の意味で営業の標準化ができると信じています。

(ここで言う標準化とは、営業の個性を殺すことではありません。)

 

このSDメソッドを使った営業部の改革とは、2~3人しかいない営業部でも問題なく機能しますし、人を増やしていくのも楽になります。

新入社員の教育も最短で行うことができますし、ベテランの営業マンも調子の悪い時には、セルフマネジメントに使うこともできます。

マネージャーも、マネージメントの要点がはっきりしますので、相当楽になるはずです。

 

この手法は、一度要点を覚えてしまえば永遠にブラッシュアップしていくことができますので、常に最高のパフォーマンスを発揮できるのです。

 

SDメソッド3本の矢

 

SDメソッドには、3つの主要なプロセスがあります。

一つ目は、現在掛かっているバイアスを解除するためのセミナーです

 

どこの組織も、色々なバイアスが掛かっている場合がほとんどです。

そのマイナス要因のバイアスを解除するために、行動経済学、主要理論、主要バイアスを講習を通じて認識してもらうことで、解除する方向にもっていきます。

一番重要なのは、バイアスの存在を認識することです。

 

二つ目は、バイアスを再設定することです。

企業人として、社会人として掛かっていなければならないバイアスというのもあるわけです。

これは、SDメソッド、SACList、業務の標準化に関して講習を受けていただくことでプラスの方向へ向かうバイアスを掛けることになります。

 

防衛大学校における対番制度

 

防衛大学校には対番制度というものが存在します。

1年が入学してくると、必ず一人の2年生が対番として指名されます。

2年には3年の対番が、3年には4年の対番が指名されていますので、1年から4年まで1本のラインが出来るわけです。

 

対番制度とは、兄弟制度のようなもので、2年生は新入生にありとあらゆる事を教えて行きます。

生活に関して、授業に関して、本当に手取り足とり教えて行くわけです。

 

大学校の生活は全寮制であり、制服の着用の仕方、アイロンのかけ方、靴の磨き方、ベッドメイキングの仕方、ありとあらゆることが決められています。

それをいちいち教えて行くわけです。

 

企業においても、こういった制度が取れればよいのですが、なかなか人数的な部分や、業務時間をさいて行うことはできませんから、かなり難しいと思います。

 

ただし、教えることをリスト化はできるはずです。

 

行動には、やらなければならない行動、やった方が良い行動、やらなくても良い行動、やってはいけない行動に分かれるとすれば、その行動の中から、成果に結び付く成功行動を抽出してリスト化し、出来るように教えてやればよいわけです。

 

それが、SACList(成功行動チェックリスト)になります。