日本の中小・ベンチャー起業は何を目指せば良いのか? 

今朝のITニュースでこんなタイトルの記事がありました。

ミラノ在住のビジネスプランナー、安西洋之さんが世界中の中小企業にインタビューをして書いた

『世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』という本の内容についてです。

糸井重里さんが代表を務める㈱糸井重里事務所の話が抜粋されていました。


通り一遍でいかない仕事は公私混同で突破する

このタイトルの話の中に、こんな記述がありました。


企業のビジョンは経営者の世界観により構築されることが多いのですが、その世界観を社員の一人ひとりが噛み砕いて

自分のものとすることが求められています。

ここで「噛み砕く」とは、自分の経験や考え方と会社の提示する世界観がかみ合うことです。


つまり「ビジョンを共有する」「世界観を共有する」という表現が一般に流通していますが、「共有する」とは

「ミッションといえばこのようなもの」というイメージをメンバーが共有するだけでなく、

それをメンバー自身の長い経験のなかに語彙として取り込むことです。

だから社員でも現場で判断ができるようになるのです。


私は常々、組織が最大の力を発揮するためには、経営者のビジョンとスタッフのビジョンが同じ方向を向いている必要があると考えています。

企業経営理論の本の中には、経営理念の下にビジョンが来ていますが、これにはどうも違和感を覚えます。

お金を稼ぐことが最大の目的のように思えるからです。本来はビジョンありきでそのビジョンを達成するために

どういった経営理念で企業経営をしていくか、だと思いますので、ビジョンが一番上に来るはずです。

組織とは、意思(思い)の集合体、であると思いますので、まずは経営者がビジョンを語り、そのビジョンに共鳴できる人達が集まった組織

というのが、最大の組織力を発揮できるわけです。


成長を数字だけで捉えてはいけない

「まず、企業の『成長』を、売上、利益、顧客数などの定量化できるサイズ感だけで捉えるのではなく、

『その企業が、成し遂げたい姿にどれほど近づけているか』と、定義を広げて考えたいと思います。

世の中にまったく新しい価値をゼロから生み出す場合、定量化できる指標だけでは『成長』は測れないと考えているからです」


ピーター・ドラッカーも言っているように、企業の存在理由はお金を稼ぐことではありません。

ビジョンがあってそれを達成するためにお金が必要なのであって、お金だけにフォーカスしてしまうと本末転倒になってしまいます。

経営状況を改善するのに、ただ単に売上を上げることだけを考えるのではなく、企業本来の存在理由から考え直すべきではないでしょうか。


成長に重要な3つの鍵

「1つ目に、『どうあったら良いのか』という深い動機があります。2つ目は潜在市場が大きいこと。

動機が本質的で普遍的な人間性に根ざしていれば、潜在市場は大きいはずです。

3つ目は世の中の流れ、時代背景、時の運。要は、タイミングも大事ということです」


確かに成長するためにはこの3つは非常に重要ですが、それ以前に私はこう考えています。

1. ビジョンが明確で経営理念が企業風土に根付き、スタッフが理解している。

2. スタッフが自社経営状況を十分把握し、何をどうすれば良いのかをスタッフレベルで考えることが出来る。

3. ビジョンに則った組織目標が設定され、その目標達成のために全社一丸となれる。


それほど難しいことではないのです。要は経営者がやる気になるかならないかの話だけであって、やろうと思えばすぐにでもできる。

経営理念を企業風土に根付かせることは短時間ではできませんが、それについても経営者次第。

昔から、『経営者の器以上に企業は大きくなれない』と言いますが、私はそうは思いません。

経営者の器が小さければ、大きくするなり、もっとたくさんの器を用意するなりすればいいわけで、やり方はいくらでもあるはず。

もう一度企業本来の存在理由に立ち返って、自社経営を考え直してみることも必要なのではないでしょうか。


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