管理会計を取り入れて130億円の赤字を300億円の黒字に変えたコマツ

今日は、管理会計を取り入れて大幅黒字転換を果たしたコマツの坂根正弘相談役のインタビューから考えてみたいと思います。

元の記事はこちらです。


 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、左の色紙は弊社の社是ともミッションとも言える言葉です。

『士魂商才』をもじって私が作りました。

武士の魂を持って商いを援(たす)ける、と言う意味です。

 

 

士魂商才と言う言葉は出光佐三氏の言葉で

生活を質素にしたり、われわれが経費を節約するというようなことは金を尊重することで、奴隷になることではない。

それからまた、合理的に社会・国家のために事業を経営してそして、合理的に利益をあげる。これは金を尊重することだ。

しかしながら、昔の商人のように人に迷惑かけようが、社会に迷惑かけようが、金を儲けりゃいい。これは金の奴隷である。それを私はとらなかった。

しかし、私は金を尊重する。昔の侍が金を尊重することを知っておったならば私の先生が私に書いてくださった額にあるように

士魂商才 侍の魂を持って商売人の才を発揮せよ。

この士魂商才が武士によって発揮されて日本の産業は、明治時代に外国のいいところを採り入れて、りっぱな事業家がたくさん出たと思うのです。

というふうに仰っています。

 

トップの閃きが商機をものにする

コマツの坂根正弘相談役。コマツを売上高営業利益率10%超の高収益企業に変革した立役者の1人だ。

「商売で勝とうと思ったら、トップの閃きが不可欠だ」と坂根は断言する。

日本企業は技術で勝って、ビジネスで負けるとよく言われるが、経営トップにビジネスセンスがないからだ。

その点、坂根はビジネスで勝つ方法を体得している。その基盤には、経営と顧客の徹底した「見える化」がある。

 

こういう語り出しで始まったインタビューですが、管理会計に触れた部分が出ていましたのでフォーカスしてみました。

(ちなみに坂根相談役は偶然私と同じ島根出身でした。浜田高校のOBのようです。)

経営改革に踏み切るに当たって、固定コストと変動コストを割り出した。

当時「コストの高い日本国内ではモノ作りは続けられない」といった漠然とした議論があったが、坂根は「本当にそうなのか、

はっきりさせよう」としたのだ。その際、日本企業の多くが取り入れている総原価方式ではなく、

固定コストと変動コストに分けて割り出す米国型の方式を採った。

 すると、変動コストに関しては、米キャタピラーや海外の競合メーカーと比べて遜色のないレベルだったが、

固定コストが高いことが分かった。その理由は製品点数と子会社の多さだった。

 

固変分解した上で、管理会計の視点から固定コストが高いことにフォーカスしてそこを改革したということです。

お客さんの言われるままに製品を作ってきた結果、製品点数が増えて固定コストを引き上げていたのだ。

さらに雇用を維持するために、本業とは関係ない子会社が増えてしまった。

坂根は「業務や事業を見直しつつ、子会社の統廃合、希望退職者の募集、子会社への出向者の転籍を進めた。

300あった子会社を統廃合して110社を減らし、製品の種類を約750から半分まで減らした。

その結果、430億円の固定コストを削減し、2002年度は、営業損益を300億円の黒字に改善させた。ちなみに2001年度は130億円の赤字だった」

その一方で、研究開発費だけは削らないという基本方針を打ち出し、環境、安全、ICT(情報通信技術)の分野で

ライバルが簡単に追いつけないような商品を開発する「ダントツプロジェクト」を立ち上げた。

 

管理会計のメリットは、どこを重点的に経営改革すれば良いのかが見えやすいと言うことです。

財務会計の視点からは見えない部分も、管理会計で見やすくなり対策が打ちやすい。

ここでは、研究開発費は削らないという方針を立てて、差別化を図るためのプロジェクトを立ち上げ、さまざまな改革を行っています。

このコラムはグローバルな経営者としてどういった視点が必要かを非常にわかりやすく捉えていますので、ぜひ全文をお読み頂きたいと思います。

 

中小企業でも、管理会計の視点からさまざまな自社の改革方法が見えてくると思いますので、ぜひ取り入れてみてください。

財務会計による視点と、管理会計による視点の両方の視点から自社を見てみることが、これからの経営者には必要な能力ではないでしょうか。

ちなみに今、『次世代型経営への3ステップ』というDVDを無料でお送りしています。

内容は

Part1 財務会計 財務3表を繋げることで全体を理解する(49分)

Part2 管理会計 お金の流れからの戦略立案(82分)

Part2-2 スタッフ向け経営状況説明(21分)

Part3 トップセールスの秘訣から営業力の本質を考える(38分)

となっています。

ご覧になって頂いた上で、多少は役に立ったと思われたらで結構ですので、経営者インタビューを行わせていただければと思います。