新規事業がうまくいかない理由

 久しぶりの更新になりますが、今回は新規事業がうまくいかない理由に関して考察してみたいと思います。

 新規事業に取り組んでいる企業は、全体の30%という話を聞いたことがありますが、成功するのは多くても10%、下手をすると1%程度などと言われています。

何故新規事業がうまくいかないのでしょうか?

私はビジネスコンサルタントとして新規事業に関わっていますが、私自身も独立する以前は色々な新規事業を立ち上げました。通常新規事業を考える場合、自社の経営資源である『ヒト』『モノ』『カネ』を有効に活用するために、という前提で考えます。実は自社リソースを有効活用する考え方から始めることは、多くの場合失敗の原因になります。

新規事業・新商品はニーズありき

 ニーズには、顕在的ニーズと潜在的ニーズがあります。今の時代、顕在化しているニーズにあてていくソリューションは出尽くしたと言われています。そのため、潜在的なニーズを掘り起こしそこへあてていくためのソリューションの開発が必要になります。R社さんあたりはその辺が非常に上手で、ある法則に従ってソリューションの開発を行い、圧倒的な営業力で販売されています。

何故リソースの有効活用を前提とすることが失敗の原因になるかというと、ニーズに合った商品の開発には、リソースの有効活用という枠が掛かることが足かせになってしまうからです。

事業・商品の開発とは、クリエイティブシンキングとロジカルシンキングの繰り返しで組み立てて行くことになります。

その際に重要なのは、どこにニーズがあるのかが明確になっていることです。そのニーズを解消するために商品開発しなければなりません。その上で、リソースが不足する場合はアウトソースするなり、技術を持った『ヒト』を確保するなりしなければなりません。

 

『ヒト』『モノ』『カネ』以外に必要なもの

 新規事業に必要なのは、『ヒト』『モノ』『カネ』だけではありません。

『モチベーション』と高度な『判断力』が新規事業には非常に重要になってきます。

新規事業の立ち上げが難しいのは、「新規事業の立ち上げを経験したことがあり高度な判断力をもっている人材が少ない」ためです。大企業に優秀な人材が集まっているとしても、新規事業に精通している人材は多くありません。

仮に新規事業を立ち上げて成功した経験があったとしても、その成功が偶然かどうか分かりませんし、一度の経験では他の事例に応用できない場合が多いことも理由の一つです。既存事業では先輩たちのアドバイスが得られますが、新規事業の場合はほぼ独力でやらなければならない状況になりますので、成功確率が低くなるのです。要は既存事業と新規事業ではまったく違ったスキル・マインドが必要になります。

『モチベーション』に関して良くあるパターンが、経営者だけがモチベーションが高く社員が付いていかないパターンです。

その場合重要になってくるのが、モチベーションの高くないチームをどれだけ上手くマネジメントできるかになってきます。

チームのモチベーションを高め維持していくことも重要ですが、非常に難しい話です。

それ以上に重要なのが高度な判断を下せるマネジメント力です。

そのためには、広く見渡せる目と、進捗状況に応じて臨機応変に対応できる判断力を持った人材が不可欠となります。

 

数打ちゃ当たる、的な考えは時間の無駄

 スマートフォンのシェアがフィーチャーフォン(ガラケー)のシェアを越えたと言うニュースが流れました。

世界スマホシェアは、Androidが84%を占め一人勝ちの様相です。日本はiPhone王国なので70%のシェアを誇ります。

スマートフォンアプリの世界では、個人レベルでのアプリリリースに対するハードルが下がったことで、数打てば当たる的な考えでさまざまなアプリがリリースされています。ただ、企業ベースでこの考え方をすると貴重なリソースと時間の無駄になります。

今後モバイルフォンにおけるスマホ占有率が高くなっていくことは目に見えています。その為、PCからのインターネット接続がスマホに置き換わりますから、マーケットとしては成長率は高いでしょう。

これからの時代、スマートフォンを抜きにしてインターネットは考えられないでしょうから、新規事業の狙い目としては非常に見込みが高いマーケットではあります。要は事業企画の練り込み方次第ではないでしょうか。

そのほかに成長率の高いものと言えば、ビッグデータ・データマイニング・AI・ロボット・3Dプリンタ・動画マーケティング・ドローンでの特殊撮影などではないかと考えています。

 

次回はもう少し新規事業に関して考察してみたいと思います。